ずっと行きたかった真珠の産地、宇和島へ旅行に出た。
海から上がったアコヤ貝を一つ選んで、その中から出てきた真珠でアクセサリーをつくる体験ツアー。テレビで見てやってみたかった。
自分で指をぐるぐる回して迷った末に、一つを選んだ。きれいな丸い形をした、薄青い白色。
シルバーチェーンにその一粒をつけていただく。娘は3回目でやっと使える真珠が手にできた。同じ海にいても、形にならないものや、貝から核が吐き出されてしまって何も残っていないものもある。
貝殻からつくった丸い核に、真珠質を分泌する小さな細胞を高度な技術で核入れしたものが、海の中で2年くらいかけてこの輝く一粒になる。ゴツゴツした貝殻には海の生き物がたくさんついているけど、その中の見えないところで光輝く真珠の膜を作り続けている。それらの貝を外側から丁寧に世話をする人の手も必要。
自分自身で努力するとともに、他者からの新しい教えや支援の力も求めていくことが大切だ。これまでの肩書がなくなる退職後の道のりは、ゼロからの出発。その道のりへの示唆を、真珠の養殖を見て得ることができた。


愛媛から宇和島までの途中には、海に向かってプラットフォームがたたずむ「下灘駅」がある。真っ青な空に、穏やかな青緑の瀬戸内海が広がっている。遠くに霞んで見えるのは山口県の周防大島かな。地図を見ると、四国から九州に向かってノコギリの歯のような形で長く伸びた岬がある。その佐多岬の先のほうから大分へフェリーで渡った。海の上の航路が、国道197号線となっているから不思議。道って、地面だけでなく、海や空でもいろいろなところにつながっている。



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